10月も終わりに近づき、デパートやスーパー、ネット通販で2027年のおせちの予約受付が本格的に始まっています。「今年は通販で頼んでみようかな」と思っても、冷凍と冷蔵の違い、何人前を選べばいいのか、届く日はいつなのかなど、迷うポイントは意外と多いものです。
ウェルネスダイニングが2026年10月に発表した調査では、おせちを用意する人のうち「すべて手作りする」人は3.0%にとどまり、購入品を取り入れる人が42.4%にのぼりました。一方で、別の調査では「食べきれずに残ることがある」人が36.5%という結果も出ています。
この記事では、こうした調査データと各社の公式発表をもとに、おせち通販の選び方を「保存方法」「量」「中身」「予約時期」の順に整理し、食べ残しを防ぐコツまでまとめます。
調査で見る2027年のおせち事情
手作りは3.0%、購入派が4割超
ウェルネスダイニングが全国の女性300名を対象に行った「おせち料理の準備・購入に関するアンケート」(2026年10月実施)では、おせちの準備方法は次のような結果でした。
| 準備方法 | 割合 |
|---|---|
| おせち料理は用意しない・食べない | 43.7% |
| 一部を購入し、一部を手作りする | 25.7% |
| すべて購入する | 16.7% |
| 家族や親族が用意したものを食べる | 9.7% |
| すべて手作りする | 3.0% |
購入する理由は「調理の手間や時間を省けるから」が50.9%で最も多く、「自分で作るのが難しい料理が入っているから」(40.8%)、「本格的な味や料理を楽しめるから」(31.4%)が続きました。全部を手作りするより、買えるものは買って負担を減らすのが今の主流と言えそうです。
選ぶときに重視するのは「味」と「価格」
同じ調査で、市販のおせちを選ぶときに重視することは「味のおいしさ」72.2%、「価格」54.4%、「入っている料理・具材」47.9%、「家族の好み」35.5%の順でした。「塩分や糖質、カロリー」「栄養バランス」はそれぞれ13.0%です。
選び方1:「冷凍」か「冷蔵」かを決める
おせち通販でまず確認したいのがお届けの温度帯です。大丸・松坂屋の2027年おせちの発表でも、冷凍でお届けする商品と冷蔵でお届けする商品が混在していて、商品ごとに確認が必要なことがわかります。
| 比較ポイント | 冷凍おせち | 冷蔵おせち |
|---|---|---|
| 届いたあと | 食べる前に解凍が必要 | 基本的に解凍不要 |
| 受け取りの自由度 | 早めに届く日を選べる商品がある | 年末の決まった日に届くことが多い |
| 注意点 | 冷凍庫の空き・解凍時間の確保 | 届いた日から早めに食べる必要がある |
冷凍おせちは「解凍の段取り」までセットで考える
高島屋のおせち特集ページでは、冷凍おせちについて次のような案内があります。
- 12月28日・29日の早めのお届け日を指定できる(一部商品を除く)
- 冷蔵庫または冷暗所(5〜10度)に移して解凍する。解凍時間は商品ごとに異なる目安なので、解凍状況を確認してから食べる
- 暖かい場所で解凍すると結露が生じ、味に影響することがある
- 一度解凍したおせちの再冷凍は避ける
つまり、冷凍おせちを選ぶなら「重箱が丸ごと入る冷凍庫の空き」と「冷蔵庫で解凍するスペース」の両方が必要です。年末は食材の買いだめで冷蔵庫・冷凍庫がいっぱいになりがちなので、注文前にサイズを確認しておきましょう。
冷蔵おせちは「受け取り日」を最優先に
冷蔵おせちは解凍の手間がない反面、届いた日から食べるまでの時間に余裕がありません。帰省や旅行の予定と、お届け日・受け取り方法が合っているかを最初に確認するのが失敗しないコツです。店頭受け取りのある商品なら、受け取り日時も確認しておきましょう。
選び方2:「何人前」より「食べきれる量」で選ぶ
ウェルネスダイニングが25〜65歳の男女300名に行った「おせち料理に関するアンケート」(2026年10月実施)では、おせちを食べる人のうち「食べきれずに残ることがある」人が36.5%(よくある13.0%、ときどきある23.5%)でした。
残りやすい具材は「黒豆」15.2%、「煮しめ・筑前煮」11.7%、「田作り・ごまめ」10.9%です。一方、一番好きな具材は「栗きんとん」21.7%、「ローストビーフ」17.0%、「数の子」13.9%という結果でした。
この結果から考えると、おせち選びでは次の工夫が役に立ちます。
- 表示の人数目安どおりに選ばない:大人数でも、ほかの料理を並べるなら一回り小さいサイズで十分なことも
- 品数より「好きな具材」が入っているか:家族が残しがちな料理が多い重は避ける
- 和洋折衷や肉中心の重も検討:ローストビーフ人気を考えると、洋風・オードブル系を組み合わせるのもあり
ベイシアの2027年おせちの発表では、「弥栄 ペア二段重」(2人前・税込10,692円)から「翔雲 三段重」(5〜6人前・税込32,292円)まで、人数目安ごとに商品が分かれています。人数目安はあくまで目安として、家族が実際にどれくらい食べるかをイメージして選ぶのがおすすめです。
選び方3:中身とスタイルで選ぶ
最近のおせちは、伝統的な和風三段重だけでなく、さまざまなスタイルがあります。大丸・松坂屋の2027年おせちの発表では、次のような商品が紹介されています(価格は税込)。
- 売上個数No.1とされる「和・洋風二段 天禄」:11,880円・46品
- おつまみ風一段「ニューおせちBOX2027」:18,500円・40品
- 肉オードブル一段「すざく」:16,200円(送料込)・20品・冷凍
- ルタオの「スイーツおせち2027」:24,000円(送料込)・6品・冷凍
「お酒と一緒に少しずつ楽しみたい」ならおつまみ系、「子どもが喜ぶものを」なら肉や洋風中心、と家族の好みに合わせて選べる時代になっています。重視するポイントの上位に「家族の好み」(35.5%)が入っているのも納得です。
健康面が気になるなら「塩分」をチェック
健康面で特に気になることとしては「塩分」が20.4%で最も多く、健康面に配慮したおせちを利用したいと答えた人は36.4%でした。どのような配慮があると利用したいかでは「栄養バランスが整っている」38.3%、「塩分が控えめ」37.7%が上位です。気になる人は、商品ページで塩分やカロリーの表示があるかを確認してみてください。
選び方4:予約時期と早期割引を確認する
おせちは年末が近づくほど人気商品が売り切れやすくなります。各社の発表を見ると、予約の時期はすでに始まっています。
- 大丸・松坂屋:オンラインストアで9月17日から先行受付、店頭は10月1日から
- ベイシア:10月1日〜12月23日(一部商品は期間が異なる)。12月3日までの早期予約で対象のおせちがお得になる
早期割引のある商品は、早めに決めるだけで価格が変わります。ただし、割引の条件や金額は商品ごとに違うため、注文前に商品ページの表示を必ず確認しましょう。
おせち通販で失敗しないための5つのチェックリスト
- お届けの温度帯(冷凍・冷蔵)を確認した
- お届け日・受け取り方法が年末の予定と合っている
- 冷凍なら冷凍庫・冷蔵庫の空きと解凍時間を確保できる
- 家族が実際に食べる量と好きな具材で選んだ
- 早期割引の期限と予約の締め切りを確認した
まとめ:おせち通販は「受け取り方」と「食べきれる量」で選ぶ
おせちを「すべて手作りする」人は3.0%にとどまり、購入品を上手に取り入れるのが当たり前になっています。その一方で、3人に1人以上が「食べきれずに残ることがある」と答えているのも事実です。
おせち通販を選ぶときは、まず冷凍か冷蔵かとお届け日を決め、次に家族が食べきれる量と好きな具材で絞り込むのがポイントです。早期割引のある商品も多いので、年末の予定が見えてきたら早めに比べてみてください。
参考にした情報
ウェルネスダイニング株式会社「おせちを『すべて手作り』する人は3.0%、購入品を取り入れる人は42.4%」(PR TIMES、2026年10月20日):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000152.000054072.html
ウェルネスダイニング株式会社「おせちの具材総選挙!」(PR TIMES、2026年10月15日):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000151.000054072.html
「2027年 大丸・松坂屋のおせち」(PR TIMES、2026年8月24日):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003897.000025003.html
「ベイシアの2027年『おせち』予約承り中」(PR TIMES、2026年10月1日):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000495.000069349.html
高島屋オンラインストア おせち特集(冷凍おせちの解凍方法):https://www.takashimaya.co.jp/shopping/special/osechi/A18527