ネットショップを運営していると、「レビューがなかなか集まらない」「せっかく集まっても売上につながっている気がしない」と悩むことはありませんか。
2026年10月23日に株式会社ネオマーケティングが発表した調査では、ECサイトで商品レビューを確認する人のうち75.3%が「レビューは購入判断に影響する」と答えています。その一方で、48.4%が「サクラ・やらせのレビューがないか不安」と感じていることもわかりました。
つまり、レビューは数を増やすだけでなく、「信頼できる」と思ってもらえることが大切だということです。
この記事では、この1,000人調査の結果をもとに、ECサイトのレビューを増やす方法と、読まれて信頼されるレビューにするための5つのコツを整理しました。
調査概要|ECで口コミを確認する1,000人に聞いた
今回参考にするのは、ネオマーケティングが実施した「ネットショッピングにおける商品レビュー・AIレビューに関する実態調査」です。
| 調査対象 | 全国20〜69歳の男女で、直近3か月以内にECサイトを利用し、商品レビュー(口コミ)を確認する人 |
|---|---|
| 有効回答数 | 1,000人 |
| 調査方法 | Webアンケート |
| 調査期間 | 2026年8月6日〜8月13日 |
調査で見えた「レビューの読まれ方」
レビューは75.3%の購入判断に影響する
商品レビューが購入判断に「非常に影響する」「影響する」と答えた人は合計75.3%(非常に影響する19.6%、影響する55.7%)。性年代別では、女性60代が86.0%で最も高くなっていました。若い世代だけでなく、幅広い年代がレビューを見て買うかどうかを決めていることがわかります。
困りごとの1位は「サクラ・やらせへの不安」
レビューを見るときに困ることは次のとおりです。
| 困りごと | 割合 |
|---|---|
| サクラ・やらせのレビューがないか不安 | 48.4% |
| 知りたい情報が書かれていない | 32.0% |
| 良い評価と悪い評価が混在していて判断しづらい | 27.6% |
| レビューの数が多く読みきれない | 19.0% |
また、レビューを読み切れずに途中でやめた経験がある人は68.0%にのぼりました。
知りたいのは「悪い点・不満点」
AIによるレビュー要約(AIレビュー)について聞いた質問では、64.3%が利用に前向きでした。AIレビューで知りたい情報の1位は「悪い点・不満点」(47.7%)、2位が「使用感・体験談」(35.6%)、3位が「総合的な評価・満足度」(34.1%)です。
一方で、AIレビューがあっても一般の口コミを「必ず読む」「読むことが多い」人が58.0%いて、AIレビューに期待することは「情報の正確性・信頼性」(23.9%)と「中立性・公平性」(22.8%)が上位でした。
追加してほしいレビュー機能は、「AIによる要約・分析」26.9%、「レビューの信頼性スコア表示」25.5%、「条件での絞り込み」25.5%、「写真・動画付きレビューの充実」25.4%、「自分と似た属性の人のレビュー表示」24.8%と、僅差で並んでいます。
ここから見えるのは、お客さんが求めているのは「良いことばかりのレビュー」ではなく、「自分に合うかどうか判断できる、正直なレビュー」だということです。
ECサイトのレビューを増やす方法|信頼される5つのコツ
コツ1:「使った頃」にレビューをお願いする
レビューが集まらない原因のひとつは、お願いするタイミングです。商品が届いた直後は、まだ使っていないので書くことがありません。
日用品なら数日後、季節家電や衣類なら1〜2週間後など、商品を実際に使い始めた頃にフォローメールや同梱物でお願いすると、使用感の入ったレビューが集まりやすくなります。「使用感・体験談」は、AIレビューで知りたい情報でも2位に入っていました。
コツ2:質問を用意して「書きやすく」する
「知りたい情報が書かれていない」(32.0%)という不満を減らすには、レビューを書く人に書いてほしい観点を先に伝えるのが効果的です。
- どんな場面で使いましたか?
- サイズ感や使い心地はどうでしたか?
- 気になった点・改善してほしい点はありますか?
- どんな人におすすめしたいですか?
自由記述だけでなく、こうした質問を添えると書く人の負担も減り、読む人にとっても役立つレビューになります。
コツ3:悪いレビューを消さずに、返信する
48.4%が「サクラ・やらせ」を不安に感じている以上、高評価ばかりが並ぶページはかえって疑われるおそれがあります。また、AIレビューで知りたい情報の1位は「悪い点・不満点」でした。
低評価のレビューも消さずに残し、ショップとして丁寧に返信することで、「誠実に対応してくれるお店だ」という信頼につながります。返信では、事実の確認、お詫び、改善策や使い方のアドバイスを簡潔に伝えましょう。
コツ4:写真・使う人の情報を集めて「比べやすく」する
「写真・動画付きレビューの充実」(25.4%)や「自分と似た属性の人のレビュー表示」(24.8%)を求める声も多く挙がっていました。
レビュー投稿フォームに写真の投稿欄や、身長・年代・使う環境などの任意の項目を用意しておくと、読む人が「自分と同じような人はどう感じたか」を探しやすくなります。カートシステムやレビューツールの機能で、項目の追加や絞り込みができるか確認してみましょう。
コツ5:レビューを「まとめて」読み切れるようにする
68.0%が途中で読むのをやめた経験があり、追加してほしい機能の1位は「AIによる要約・分析」でした。レビューが増えてきたら、よく挙がる良い点・気になる点を整理して見せる工夫が役立ちます。
AIで要約する場合も、手作業でまとめる場合も、調査で期待されていたのは正確さと中立性です。良い点だけを抜き出すのではなく、不満点も同じように載せること、元のレビューも読めるようにしておくことを意識しましょう。
やってはいけないレビュー集め|ステマ規制に注意
レビューを増やしたいからといって、事業者が内容に関わった投稿を、一般のお客さんの口コミのように見せるのは避けましょう。2023年10月1日から、広告であることがわかりにくい「ステルスマーケティング」は、景品表示法の不当表示として規制の対象になっています。
- 社員や関係者に、お客さんのふりをしてレビューを書かせる
- 「星5をつけてくれたら特典」など、高評価を条件に見返りを渡す
- 投稿内容を事業者が指示・編集して、一般の口コミとして掲載する
どこからが規制の対象になるかは、消費者庁のページで確認できます。迷ったときは、評価の良し悪しに関係なく、正直な感想をお願いするのが基本です。
なお、実店舗を持つお店なら、Googleマップの口コミも来店のきっかけになります。店舗の口コミ管理やMEO対策の道具については、MEOツールの比較記事でまとめています。
レビュー集めに役立つ道具
写真付きレビューを増やすには、まずお店側の商品写真をわかりやすくしておくことも大切です。商品の見え方が伝わる写真があると、お客さんも「届いた実物」と比べた感想を書きやすくなります。
商品写真の撮影や商品ページのデザインを自分で整える時間がない場合は、得意な人に依頼するのもひとつの方法です。
まとめ:数よりも「信頼できる中身」を集める
ECサイトのレビューを増やす方法をおさらいします。
- レビューは75.3%の購入判断に影響。ただし48.4%がサクラ・やらせを不安視
- 知りたいのは「悪い点・不満点」(47.7%)や使用感
- コツは「使った頃にお願い」「質問で書きやすく」「悪いレビューにも返信」「写真や属性で比べやすく」「まとめて読み切れるように」の5つ
- 高評価を条件にした見返りや、関係者による投稿はステマ規制に注意
レビューは、お店とお客さんの信頼をつなぐ大切な情報です。数を追いかける前に、次のお客さんが「自分に合うか」を判断できるレビューが集まる仕組みづくりから始めてみてください。
参考にした出典
株式会社ネオマーケティング「ネットショッピングにおける商品レビュー・AIレビューに関する実態調査|64.3%がAIレビューの利用に前向き、読み切れない口コミを、AIでもっと選びやすく。」(PR TIMES、2026年10月23日):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000726.000003149.html
消費者庁「令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります。」:https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/stealth_marketing/