朝晩の冷え込みが本格的になり、「今年こそ長く着られるコートを買いたい」と考えている人も多いのではないでしょうか。物価高で服にかけるお金を見直している人が多い一方で、コートだけは「しっかり選びたい」という声が目立ちます。
株式会社三陽商会が2026年11月4日に発表したアンケート調査では、物価高でも比較的お金をかけてもよいファッションアイテムとして「コート・アウター」が54.6%で1位になりました。この記事では、その調査結果をもとに、長く着られる冬コートの選び方を5つの条件に整理し、お手入れの基本もあわせて紹介します。
623人調査で見えた「コート選び」の本音
三陽商会がマクロミルに委託して実施した調査(全国の20〜69歳の男女623人、2026年10月16〜17日、インターネットリサーチ)の主な結果をまとめます。
物価高の影響を受けている人は76.6%
衣料品の購入について、物価高の「影響を受けている」が42.1%、「やや影響を受けている」が34.5%で、合計76.6%が影響を感じていました。
お金をかけてもよいアイテムはコートが1位
| 順位 | アイテム | 割合 |
|---|---|---|
| 1位 | コート・アウター | 54.6% |
| 2位 | シューズ | 48.5% |
| 3位 | バッグ | 31.6% |
コート購入時に重視するポイント
| 順位 | 重視するポイント | 割合 |
|---|---|---|
| 1位 | 価格 | 61.0% |
| 2位 | デザイン | 57.9% |
| 3位 | 防寒性 | 53.6% |
| 4位 | 長く着られること | 53.5% |
| 5位 | サイズ感・シルエット | 52.6% |
| 6位 | 品質 | 49.8% |
さらに、コートに対する考え方では「流行に左右されないデザインのコートを着たい」が82.8%、「着回ししやすいコートを選びたい」が82.0%、「軽いコートを選びたい」が80.3%、「良いコートを長く着たい」が80.1%と、いずれも8割を超えました。価格が同程度なら日本製を選びたいという人も65.0%いました。
つまり、「安さだけで選ぶ」よりも、長く・軽く・着回せる1着に予算をかけたいという傾向が見えてきます。
長く着られる冬コートの選び方|5つの条件
1. 流行に左右されない形を選ぶ
トレンチコート、ステンカラーコート、チェスターコートなどの定番の形は、年が変わっても古く見えにくいのが強みです。色も黒・ネイビー・ベージュ・グレーなどのベーシックカラーを選ぶと、手持ちの服と合わせやすくなります。
2. 着回しやすさを考える
通勤にも休日にも着られるか、スーツやニットの上から羽織れるかを考えておくと、出番が増えて「元が取れる」1着になります。最近は、ライナーやジレを取り外して季節に合わせられるコートも増えています。
3. 軽さと防寒性のバランス
調査でも8割が「軽いコート」を求めていました。ウールのコートは素材や織り方で重さが変わり、ダウンコートは軽さと暖かさを両立しやすい素材です。寒い地域で使うのか、電車移動が多いのかなど、自分の生活に合わせて選びましょう。雨や雪の日にも着たいなら、はっ水・防水性のある素材も候補になります。
4. サイズ感とシルエットは「中に着るもの」で確認
コートは冬に一番上に着るものなので、試着のときは実際に中に着る厚さのニットやジャケットを着た状態で確認するのがおすすめです。肩幅、袖丈、腕を前に伸ばしたときの背中のつっぱり感をチェックしておくと、買ってからの後悔が減ります。
5. 品質と表示をチェックする
長く着るためには、素材や縫製の品質も大切です。購入前には、商品についている組成表示(素材の割合)と洗濯表示を確認しましょう。家庭で洗えるかどうかで、お手入れの手間や費用が変わります。
三陽商会が紹介した2026年秋冬のコート
同じリリースでは、2026年秋冬の注目コートも紹介されていました(価格はすべて税込、リリース発表時点)。
- SANYOCOAT〈100年コート 極KIWAMI〉ダブルトレンチコート:熟練職人の技術と国内縫製による「100年コート」の最高峰モデル。日本製。メンズ275,000円/ウィメンズ264,000円
- SANYOCOAT〈プレミアムレインウール〉ダブルブレストコート:Super180’s(14.5マイクロン相当)の超極細ウール原料を使用し、耐久はっ水性を備える。日本製。209,000円
- SANYOCOAT〈青森ダウン〉ミドルダウンコート:青森産ダウンを使い、青森の自社工場で一貫生産。日本製。209,000円(11月末発売予定)
- マッキントッシュ ロンドン【DUNFORD SHORT】ステンカラーショートコート(メンズ):はっ水透湿性素材に、袖付き着脱式ダウンライナー。143,000円
- ポール・スチュアート【HOUSTON】ウールカシミヤ スタンドカラーコート(メンズ):ウールカシミヤ素材の細身シルエット。132,000円
どれも高価格帯ですが、「軽さ」「はっ水性」「ライナーの着脱」など、調査で重視されていたポイントを意識したラインナップになっています。
コートを長持ちさせるお手入れの基本
洗濯表示を確認してから洗う
洗濯表示は2016年12月からJIS L 0001に基づく記号に変わっています。経済産業省のパンフレットでは、桶に手を入れたマークが「手洗いできる」、桶に×が「家庭での洗濯禁止」を表すなど、記号の意味が一覧で確認できます。家庭洗濯ができないコートは、クリーニング店に相談しましょう。
着たあとはブラッシングして休ませる
ウールのコートは、着たあとにブラシでほこりを落とし、厚みのあるハンガーにかけて風通しのよい場所で休ませるのが基本です。毎日同じコートを着続けるより、2着を交互に着ると型崩れしにくくなります。
シーズンオフは汚れを落としてから保管
汚れが残ったまま保管すると、シミや虫食いの原因になります。シーズンの終わりには一度クリーニングやお手入れをしてから、通気性のあるカバーをかけて保管しましょう。
まとめ|「長く着られるか」を基準にすると満足度が上がる
三陽商会の623人調査では、物価高の中でもコートには予算をかけたい人が多く、流行に左右されないデザインや軽さ、長く着られることが重視されていました。選ぶときは、次の5つを意識してみてください。
- 流行に左右されない形と色
- 通勤・休日どちらにも着回せるか
- 軽さと防寒性のバランス
- 中に着る服を想定したサイズ感
- 組成表示・洗濯表示と品質
「価格」が重視ポイントの1位だったように、予算は人それぞれです。高価なコートでも手頃なコートでも、この5つを押さえれば、何年も頼れる1着に出会いやすくなるはずです。
出典:
株式会社三陽商会「2026年冬のコートに関するアンケート調査」(PR TIMES):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000858.000009154.html
経済産業省「新しい洗濯表示」パンフレット:https://www.meti.go.jp/policy/economy/hyojun-kijun/keihatsu/pamphlet/pdf/sentakupanf.pdf