未分類

発火しにくいモバイルバッテリーの選び方|リン酸鉄と半固体の新作比較

発火しにくいモバイルバッテリーの選び方|リン酸鉄と半固体の新作比較

PRこの記事には広告・アフィリエイトリンクを含みます。商品の紹介にあたり広告主から収益を受け取る場合がありますが、評価や順位は編集方針にもとづき独自に判断しています。

カバンの中でモバイルバッテリーが熱くなっていて、ヒヤッとしたことはありませんか? 僕は毎日バッテリーを持ち歩いているので、発火のニュースを見るたびに「自分のは大丈夫かな」と気になっていました。

そんな中、2026年10月に「発火しにくさ」を前面に出したモバイルバッテリーの新製品が続けて発表されました。エレコムのリン酸鉄リチウムイオン電池モデル3機種と、iFaceの半固体電池モデルです。

この記事では、NITE(製品評価技術基盤機構)の事故データをもとに「なぜ今、電池の種類で選ぶべきなのか」を整理し、新製品2シリーズのスペックを公式発表の数字だけで比較します。最後に、どんな電池を選んでも大事な使い方のポイントもまとめました。

モバイルバッテリーの事故は増えている:NITEのデータ

まずは公的なデータから見ていきます。NITEが2025年6月に公表した注意喚起によると、2020年から2024年の5年間に通知されたリチウムイオン電池搭載製品の事故は1,860件。そのうち約85%にあたる1,587件が火災事故でした。

製品別ではモバイルバッテリーが最も多く、2024年は2022年と比べて2倍以上に増えています。季節で見ると、気温が上がる春から夏にかけて増え、6〜8月にピークを迎えるとされています。

さらに、NITEが2025年10月に公表した「2024年度 事故情報解析報告書」でも、モバイルバッテリーやポータブル電源の事故件数がこの10年で増加傾向にあり、製品の外ではなく製品そのものに起因する事故の方が多いと分析されています。

項目 NITEの発表内容
対象期間 2020〜2024年の5年間
リチウムイオン電池搭載製品の事故 1,860件
うち火災事故 1,587件(約85%)
リコール対象製品の事故 363件
多い時期 6〜8月がピーク

「使い方に気をつける」のはもちろん大切ですが、製品自体が原因の事故が多いとなると、買う段階で安全性の高い製品を選ぶことの意味は大きいと僕は考えています。

「発火しにくい」電池は2タイプ:リン酸鉄と半固体

いま「発火しにくい」をうたうモバイルバッテリーは、おもに次の2タイプに分かれます。

リン酸鉄リチウムイオン電池(LFP)

正極にリン酸鉄リチウムを使うタイプです。エレコムのリリースでは「電気自動車にも採用されている」電池として紹介されています。エレコムの新製品は充放電回数が約2,000回とされていて、長く使えるのも特長です。

一方で、一般的に同じ容量なら一般的なリチウムイオン電池より重く・大きくなりやすいと言われます。実際、エレコムの12,000mAhモデルは約360gあります。

半固体リチウムイオン電池

電池の中の電解液をゲル状に固めたタイプです。液体の電解液に比べて漏れにくく、発火リスクを抑えられるとして各社が採用を進めています。iFaceの新製品は、搭載セル単体で「釘刺し試験(内部短絡試験)」をクリアしたと発表しています。

どちらも「絶対に燃えない」わけではありません。あくまで「一般的な電池よりリスクを下げる工夫がされた電池」と理解しておくのが正しい付き合い方だと思います。

新製品①エレコム リン酸鉄モバイルバッテリー3機種

エレコムは2026年10月14日、リン酸鉄リチウムイオン電池を搭載したモバイルバッテリー3モデルを発表しました。発売は2026年10月中旬、価格はオープン価格です。

項目 6,000mAh 8,000mAh 12,000mAh
電力量 19.2Wh 25.6Wh 38.4Wh
ポート USB-C×1、USB-A×1 USB-C×2、USB-A×1 USB-C×2、USB-A×1
USB-C単ポート出力 USB PD 20W 最大35W(PPS) 最大45W(PPS)
本体への入力 最大20W 最大20W 最大35W
満充電時間 約1時間45分 約1時間45分 約1時間30分
重さ 約195g 約255g 約360g
サイズ(幅×奥行×高さ) 約51.7×26×114mm 約61.6×31×109mm 約88.8×31.4×100mm
パソコン充電 — 35W以下のUSB-C機器 45W以下のUSB-C機器

※スペックはエレコムのプレスリリースより。6,000mAhモデルはHUAWEI機器のみ最大22.5W出力に対応しています。

注目ポイント

  • Health Monitor:充放電回数に応じてLEDの点灯・色が変わり、買い替えの目安を知らせてくれる
  • Thermal Protection:温度を監視・制御し、異常時は自動停止する多重保護
  • パススルー充電に対応
  • PSE(電気用品安全法)の技術基準に適合
  • Nintendo Switch 2/Switch/Switch Liteの充電に対応(モードにより制限あり)

個人的に良いと思ったのは「Health Monitor」です。モバイルバッテリーは見た目では劣化がわかりにくいので、買い替えどきをLEDで教えてくれるのは安全面でも意味があります。

なお、ケーブル付きのDE型番は家電量販店のECサイト、ケーブルなしのEC型番はAmazonやエレコムダイレクトショップ(楽天市場店など)で扱うと案内されています。ケーブルの有無以外は同じ仕様です。

新製品②iFace SafePaq 半固体モバイルバッテリー

スマホケースで有名なiFace(Hamee)も、半固体電池を採用した「iFace SafePaq」を発表しました。2026年10月10日にiFace原宿店で先行発売され、10月14日から公式サイトで一般発売。その後、雑貨店や家電量販店などで順次取り扱いが始まります。

項目 5,000mAh 10,000mAh
価格(税込) 6,380円 8,580円
USB-C PD出力 最大20W 最大30W
iPhone 17の充電回数(目安) 約0.7回 約1.4回
カラー 全16色

※スペック・価格はHameeのプレスリリースより。充電回数は同社計算値の目安です。

注目ポイント

  • 電解液をゲル状にした半固体リチウムイオン電池を採用
  • 搭載セル単体で釘刺し試験(内部短絡試験)をクリア
  • 温度監視システム・保護回路・低電流モード(USB-Cのみ)を搭載
  • カラーが全16色と豊富で、iFaceらしいデザイン性

なお、防水仕様ではない点には注意してください。

どっちを選ぶ?タイプ別のおすすめ

2シリーズの公式スペックを見比べると、向いている人はかなりはっきり分かれます。

こんな人に おすすめ 理由
長く使いたい・買い替えの目安がほしい エレコム(リン酸鉄) 充放電約2,000回、Health Monitorで劣化が見える
ノートPCやSwitch 2も充電したい エレコム 8,000/12,000mAh USB-C単ポートで最大35W/45W
軽さ・デザイン重視で毎日持ち歩きたい iFace SafePaq 全16色、5,000mAh/10,000mAhの2サイズ
価格を確認して買いたい iFace SafePaq 税込価格が公表済み(エレコムはオープン価格)

スマホだけなら、エレコムの6,000mAhかiFaceの5,000mAhで1日の外出には足りる人が多いはずです。タブレットやノートPCまで面倒を見たいなら、エレコムの12,000mAhが候補になります。

電池の種類より大事?NITEが勧める3つの安全ポイント

「発火しにくい電池」を選んでも、使い方を間違えればリスクはゼロになりません。NITEは次の3つのタイミングでの注意を呼びかけています。

1. 買うとき

  • 連絡先がはっきりしたメーカー・販売店から買う
  • リコール対象になっていないか確認する(NITEの「SAFE-Lite」で検索できます)
  • 極端に安い製品のリスクを理解しておく

2. 使うとき

  • 夏の車内など高温になる場所に放置しない
  • 落とす・踏むなど強い衝撃を与えない

3. 異常に気づいたとき

  • 「充電できない」「前より熱くなる」「膨らんでいる」と感じたら、すぐに使用・充電をやめて販売店やメーカーに相談する
  • 万一発火したら、大量の水で消火し、できれば水没させたうえで119番に通報する

僕が特に意識したいと思ったのは「膨らみ」のチェックです。古いバッテリーを引き出しに入れっぱなしにしている人は、一度確認してみてください。捨てるときは自治体のルールや、JBRCなどの回収協力店を利用しましょう(エレコムの新製品はJBRCの回収対象と案内されています)。

飛行機に持ち込むときの注意

エレコムの3機種は、いずれも160Wh以下で「機内持ち込みは2個まで」と案内されています(航空会社の規定により例外あり)。持ち込みや機内での使用ルールは航空会社ごとに異なり、変更されることもあるので、搭乗前に必ず利用する航空会社の最新情報を確認してください。

まとめ:次の買い替えは「電池の種類」もチェックしよう

  • NITEによると、リチウムイオン電池搭載製品の事故は5年で1,860件。モバイルバッテリーが最多で、製品自体が原因の事故が多い
  • 「発火しにくい」電池は、リン酸鉄(LFP)と半固体の2タイプが主流
  • 長寿命・高出力ならエレコムのリン酸鉄3機種、デザインと手軽さならiFace SafePaq
  • どの電池でも、高温放置・衝撃・膨らみには注意。異常があればすぐ使用中止

モバイルバッテリーは毎日持ち歩くものだからこそ、容量や価格だけでなく「中身の電池」まで見て選ぶ時代になってきたと感じます。今使っているバッテリーが2〜3年以上前のものなら、買い替えのタイミングとして検討してみてはいかがでしょうか。

参考にした出典

エレコム リン酸鉄リチウムイオン電池搭載モバイルバッテリー(PR TIMES、2026年10月14日):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001564.000026881.html

Hamee iFace SafePaq 半固体モバイルバッテリー(PR TIMES、2026年10月6日):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001708.000009971.html

NITE リチウムイオン電池搭載製品の事故に関する注意喚起(2025年6月):https://kyodonewsprwire.jp/release/202506180777

NITE 2024年度 事故情報解析報告書:https://www.nite.go.jp/jiko/report/annual/2024fy/2024.html

NITE 2024年度 事故情報解析報告書の公表(2025年11月):https://kyodonewsprwire.jp/release/202511189295

NITE 製品事故検索「SAFE-Lite」:https://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/safe-lite.html

この記事を書いた人:みち

デジタルマーケティングコンサルタント/合同会社道 代表

雑誌編集からWeb業界へ転じ、デジタルマーケティング歴12年。SEO・広告運用・MEO(Googleビジネスプロフィール600アカウント超の運用)を軸に、中小企業のWeb集客を支援しています。実際に使って良かったものだけを書きます。

あわせて読みたい

コメントを書く

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA